AGAとは？ | 薄毛の原因や見分け方や治療方法を徹底解説– What is AGA? –

なんと！思春期以降の20代以上の男性の3人に1人がAGA（男性型脱毛症）を発症します。

AGA（男性型脱毛症）の典型的な例は、

• こめかみの上から脱毛が始まり、生え際の後退で「M字」パターン
• 頭頂部の毛髪が細くなり薄毛やハゲになる「O字」パターン
• 前頭部が交代して、薄毛やハゲになる「U（A）字」パターン

などがあります。

でも、髪の毛が薄くなっているけど

• 「まだ病院やクリニックに行くまでではない」
• 「治療しなくても大丈夫」

という方が多いのが現実で、AGA（男性型脱毛症）治療をしていない方をよく見かけます。

しかし、AGA（男性型脱毛症）は進行性の脱毛症。早めの治療が大切 です。

まずは、AGA（男性型脱毛症）をしっかり理解して、自分がAGA（男性型脱毛症）なのか確認しましょう！

そもそもAGAとは何の略？

AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」という病気です。残念ながら、成人男性のハゲの多くは「AGA（男性型脱毛症）」です。また、加齢による女性ホルモンの減少により女性に起こる脱毛や薄毛は「FAGA（女性男性型脱毛症）」と言われています。

AGA（男性型脱毛症）は主に男性にみられる脱毛症で髪が薄くなりハゲになります。遺伝的な要素や男性ホルモンが大きく関わっていて、ヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）の作用によって発症します。

DHTは「5αリダクターゼ Ⅰ型」「5αリダクターゼ Ⅱ型」という酵素と男性ホルモンの「テストステロン」が結合することによって変化したものです。毛乳頭細胞に存在するアンドロゲンレセプターと結びつくと、通常2年～6年維持される成長期が、数ヵ月〜1年で退行期へ移行してしまいます。参考：湘南美容クリニック

日本では、およそ1200万人以上の方が抜け毛や薄毛やハゲで悩んでいて、そのほとんどがAGA（男性型脱毛症）と言われています！

AGA（男性型脱毛症）は、30代〜50代の中年男性が多いと言われていますが、最近では20代をはじめとした若者のAGA（男性型脱毛症）も増えています！

繰り返しにはなりますが、AGA（男性型脱毛症）は進行性の病気です。

• 「自分はハゲではない！大丈夫だ！」
• 「抜け毛が多い気がするけど気のせいだ！」
• 「頭頂部の髪の毛が薄い気がするけど気のせいだ！」
• 「髪の毛が細くなってきたような気がするけど気のせいだ！」
• 「オデコが広くなってきたけど、大丈夫！」

などと放置していると、髪の毛はどんどん減って、抜け毛や薄毛が目立ち確実にハゲになります。

ただし、AGA（男性型脱毛症）は「発症したら終わり」ではなく、しっかりと向き合い治療をすれば予防や発毛ができます。

そもそもAGAとハゲはどう違うの？？

AGA（男性型脱毛症）は男性ホルモンや遺伝が原因の脱毛症です。
また、成人男性にみられるハゲはAGA（男性型脱毛症）が大半です。

AGA（男性型脱毛症）以外には

• 免疫機能の異常やアトピーが原因の「円形脱毛症」
• 髪を結ぶ際に身毛の毛を引っ張る事が原因で発症する「牽引性脱毛症」
• 栄養障害による脱毛症
• ストレスによる脱毛症

などの脱毛症が存在します。

AGAの原因3つ！

AGA（男性型脱毛症）の原因は、ずばり！

• 遺伝！
• 男性ホルモンの乱れ！
• 生活環境の乱れ！

がもっとも多いと言われていて、最大の原因は「男性ホルモンの影響によるヘアサイクルの乱れ」です！

AGAの進行の仕方と7段階の進行度

現在AGA（男性型脱毛症）の治療を行うクリニックや病院では、ハミルトン・ノーウッド分類を使い、AGA（男性型脱毛症）の進行度やタイプなどを確認しています。

ハミルトン・ノーウッド分類とは、アメリカのハミルトン医師が作った7段階の分類です。
この分類表を使って、AGA（男性型脱毛症）がどのくらい進行しているのか、どのタイプのAGA（男性型脱毛症）なのかを確認して最適な治療法を判断しています。

AGA（男性型脱毛症）のパターンごとの特徴は、

Ⅰ型	AGA（男性型脱毛症）の初期段階。生え際が少し後退し始めている。潔くハゲと自覚しましょう
Ⅱ型	Ⅰ型よりも生え際の薄毛が進行している
Ⅱ vertex型	Ⅱ型の薄毛に加え、頭頂部がO型に薄くなっている
Ⅲ型	生え際の薄毛がくっきりとM字になっていて、髪全体のボリュームも少なくなってくる。
Ⅲ vertex型	Ⅲ型の薄毛に加え、頭頂部がO型に薄くなっている
Ⅳ型	生え際が後退し、頭頂部がO型に薄くなっている
Ⅴ型	生え際が後退がより顕著な状態。あと少しで頭頂部とつながりそうな段階
Ⅵ型	生え際が後退し、頭頂部とつながっている状態
Ⅶ型	Ⅵ型がさらに進行し、側頭部の薄毛も目立つ状態。完全なハゲです。

以上のように、AGA（男性型脱毛症）による薄毛・抜け毛・ハゲの型はパターン化されています。

特に、日本人に多いのは頭頂部から薄毛が進行するⅡvertex型です。Ⅱvertex型は頭頂部（つむじ周辺）の薄毛の進行が進み、生え際も少しずつ後退していきます。頭頂部やつむじ周辺が薄くなっている方はほぼ確実にAGA（男性型脱毛症）なので、早めの治療をお勧めします！

AGAの初期症状や見分け方

AGA（男性型脱毛症）は進行する病気のため、AGA（男性型脱毛症）治療は早期治療がおすすめです。

よってAGA（男性型脱毛症）の初期症状を自覚することが大切です。下記のような症状があった場合はAGA（男性型脱毛症）の初期段階です。

【AGAの初期症状1】：髪が柔らかくなる・細くなる

髪の毛のハリやコシがなくなり「髪が柔らかくなった」「軟毛になってきた」「髪の毛が細くなった」という症状は、AGA（男性型脱毛症）の初期症状の可能性がございます。

【AGAの初期症状2】：抜け毛が増える

通常髪の毛は1日に50〜100本ほど抜け毛があります。ただし以下のようなパターンはAGA（男性型脱毛症）の初期症状の可能性が高いです。

以上のような症状の場合も早めのはAGA（男性型脱毛症）治療をお勧めします。

【AGAの初期症状3】：前頭部や頭頂部（つむじ周辺）の地肌が透けて見える

頭頂部（つむじ周辺）の地肌が透けてみえるようになった、前頭部（おでこ）が広くなった（後退してきた）などの症状は、典型的なはAGA（男性型脱毛症）の初期症状です。

【AGAの初期症状4】：頭皮にかゆみが出る

繰り返しになりますが、AGA（男性型脱毛症）は主に男性にみられる脱毛症で髪が薄くなりハゲになります。遺伝的な要素や男性ホルモンが大きく関わっていて、ヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）の作用によって発症します。

このAGA（男性型脱毛症）の原因とされるDHT（ジヒドロテストステロン）は、皮脂の分泌量を増やしてしまう働きもあります。皮脂が多くなると頭皮環境が悪化して炎症やかゆみが出ることがあります！

また、他の脱毛症を発症する可能性もあるので、かゆみが酷い場合はお近くのクリニックや病院での受診をお勧めします。

AGAの初期症状への対策！

AGA（男性型脱毛症）の原因は男性ホルモンのヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）ですが、薄毛・抜け毛・ハゲの原因は生活習慣や頭皮環境の悪化も影響します。薄毛や抜け毛などのAGA（男性型脱毛症）の初期症状が現れた場合は専門的なAGA（男性型脱毛症）治療を受ける前に対策することも大事です！

【AGAの対策1】：生活習慣の改善

生活習慣の乱れによって、髪の毛のサイクルも乱れます！髪の毛は寝ている間に成長しタンパク質でできているので、髪の毛の成長にはビタミンやミネラルが必要です。

よって、不規則な生活による睡眠不足や偏食などによる栄養不足は、髪の毛の成長を妨げてしまい抜け毛・薄毛・ハゲの原因になります。

毎日十分な睡眠時間を摂ってバランスのよい食事を心がけるといった生活習慣の改善により、髪の毛や身体の健康を維持することがAGA対策では大切です。

【AGAの対策2】：頭皮環境の改善

頭皮環境の悪化も薄毛や抜け毛やハゲになります。

髪の毛の洗い過ぎやシャンプーの洗い残しなどは、頭皮のかゆみや炎症を引き起こし頭皮環境の悪化を招きます。頭皮にかゆみを感じたら、頭皮に優しいシャンプーを使ったり、毎日の髪の毛の洗い方を変えたりして、ヘアケアを見直してみるのもAGAの対策としてはおすすめです。また、頭皮マッサージなども血行を促し、髪の毛の成長につながるAGA対策です。

【AGAの対策3】：運動不足の解消

適度な運動は身体の血行を促進します。髪の毛の栄養は血液によって運ばれるため、AGAの対策として血流の改善が重要です。

また、適度な運動ははストレス解消にも効果的です。過度なストレスは髪の毛にも悪影響なので、適度な運動習慣を身に付けてストレス解消に努めましょう。

【AGAの対策4】：AGA（男性型脱毛症）治療

AGA（男性型脱毛症）の初期症状への最も適切な対策は、「AGA（男性型脱毛症）治療」です。

上記に示した対策（生活習慣や頭皮環境の改善・運動不足の解消）も薄毛や抜け毛の対策としては重要ですが、根本的な改善にはなりません。

繰り返しにはなりますが、AGA（男性型脱毛症）の原因はヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）の作用によって発症します。よって、DHT（ジヒドロテストステロン）の活動を抑制しないとAGA（男性型脱毛症）は治りません

よって、今ご自身に起きている薄毛・抜け毛・ハゲの症状を認識し、AGA（男性型脱毛症）なのかの診断を受けて、適切なAGA（男性型脱毛症）治療を受けることが不可欠です。

AGAは早めの治療が大事！

代表的なAGA（男性型脱毛症）治療では、ヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）の活動を抑える治療をします。

ただし、毛母細胞が死滅した場合は、のDHT（ジヒドロテストステロン）の活動を抑制しても発毛することはできません。

よって、毛母細胞が死滅する前にAGA（男性型脱毛症）治療をすることが不可欠です！

AGA治療は20代〜30代が一番効果的！

ヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）がの活動が活発なのは、男性ホルモンの分泌量が多い20代〜30代です！

この20代〜30代のAGA（男性型脱毛症）治療を開始してDHT（ジヒドロテストステロン）の働きを抑制することが大切です。早めのAGA（男性型脱毛症）治療によりヘアサイクルを整え毛母細胞の寿命を伸ばすことがAGA（男性型脱毛症）治療の最良の方法といえます。

代表的なAGAの治療方法

AGA（男性型脱毛症）の治療は内服薬から外科治療まで多種多様の治療方法が存在します。

AGA（男性型脱毛症）の症状や進行度や予算にあわせて最適な治療方法を選択しましょう。

【AGAの治療方法①】治療薬

手軽に始められるAGA（男性型脱毛症）の治療方法として、内服薬や外用薬での治療が一般的です。

フィナステリド（プロペシア）

フィナステリドはAGA（男性型脱毛症）の治療に用いられる有効成分です。日本で最初に発売されたAGA（男性型脱毛症）治療薬「プロペシア錠」が有名ですが、後発医薬品（ジェネリック医薬品）である「フィナステリド錠」の方が価格が抑えられていて現在主流となっています。フィナステリドは、AGA（男性型脱毛症）の原因であるDHT（ジヒドロテストステロン）の働きを抑制し、ヘアサイクルを整える作用があります。

ミノキシジル

先ほどの「フィナステリド（プロペシア）」が守備の役割だとすると、攻めの役割が「ミノキシジル」と言われています。

「ミノキシジル」は、「フィナステリド（プロペシア）」と併用することが多い治療薬です。「フィナステリド（プロペシア）」との違いは、「ミノキシジル」には発毛効果があることです。

以上のように役割が違うので、「ミノキシジル」は「フィナステリド（プロペシア）」と併用することが推奨されております。

デュタステリド（ザガーロ）

「デュタステリド」はAGA（男性型脱毛症）の治療に用いられる有効成分です。日本で承認されているAGA（男性型脱毛症）治療薬「ザガーロ錠」が有名ですが高価なので、海外の「デュタステリド錠」を推奨するクリニックもあります。「デュタステリド」の効果は「フィナステリド（プロペシア）」と同様ですが、効果が「フィナステリド（プロペシア）」の1.6倍と言われています。こちらも「フィナステリド（プロペシア）」と同様に「ミノキシジル」と併用することが推奨されています！

以上のように役割が違うので、「デュタステリド（ザガーロ）」は「ミノキシジル」と併用することが推奨されております。

AGA治療薬のまとめ

ここまで、AGA（男性型脱毛症）の治療薬について説明してきました。聞きなれない有効成分や薬の名前があり難しい部分もあるかと思います。

下記にわかりやすくAGA（男性型脱毛症）の治療薬の特徴や効果をまとめましたので、是非ご覧ください。

【AGAの治療方法②】外科的治療

AGA（男性型脱毛症）が進行している場合、前述した内服薬だけではなく注射やレーザー治療や植毛などの外科的治療が必要になるケースがあります。それぞれ内服薬と併用して薄毛や抜け毛の改善が期待できます。

メソセラピー

AGA（男性型脱毛症）治療における「メソセラピー」は、注射器やレーザーなどを使って頭皮に直接薬剤を注入する治療法です。頭皮に直接成分を注入できるため、内服薬や外用薬と比べて早く効果を実感できる可能性があります。

AGA（男性型脱毛症）治療における「メソセラピー」では、髪の毛の成長因子やアミノ酸・ビタミン・ミネラル・フィナステリド（プロペシア）などの薬剤を頭皮に注入することで、薄毛の進行を抑制し、発毛効果を促せます。

弱まった毛母細胞を目覚めさせることで、毛髪再生を促します。

毛根再生注射

「毛根再生注射」は自分の髪の毛の毛根を幹細胞ごと採取して、特殊な機械で液状にした後に、薄毛の部分に注射することで、AGAで成長の止まっている毛根を再生して薄い髪の毛を太く強い髪の毛に成長させる治療です。女性の方の薄毛にも効果があり、自分の体由来なので安全で効果の高い外科的治療です。

自毛植毛

「自毛植毛」とは文字通り、自分の毛を植毛する外科的治療です。

AGA（男性型脱毛症）はヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）の影響でヘアサイクルが乱れるため、自毛縮毛ではAGA（男性型脱毛症）の影響を受けていない側頭部や後頭部の自毛を採取して、薄い毛の頭皮に移植することで、薄毛を根本的に解消することが可能です。

AGA（男性型脱毛症）のまとめ

AGA（男性型脱毛症）は男性ホルモンが起因する進行型の脱毛症です。

AGA（男性型脱毛症）の初期症状である薄毛や抜け毛や頭皮のかゆみを把握して適切な治療を早期に受けることが大事です。

髪の毛母細胞が死滅して手遅れになることがないように早めに対策しましょう！