AGA(男性型脱毛症)は主に男性にみられる脱毛症で髪が薄くなりハゲになります。
高齢になるとAGAは発症すると思われがちですが、なんと思春期以降の20代以上の男性の3人に1人がAGA(男性型脱毛症)を発症します。
AGA(男性型脱毛症)は進行性の脱毛症。早めの治療が大切 です。
AGAの原因は、ヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)の作用です。
よって、
- 生活習慣を見直す
- 育毛剤を使う
- 食事に気を遣う
- サプリで栄養補給する
などの予防だけでは、AGA(男性型脱毛症)を予防することは困難です。
正しいAGAの予防方法を学び、ハゲ(薄毛・抜け毛)にならないようにしましょう!
まずは、AGA(男性型脱毛症)をしっかり理解して、自分がAGA(男性型脱毛症)なのか確認しましょう!
AGAって中高齢のオジサンのイメージだったけど、何歳から発症するの??
AGA(男性型脱毛症)は、30代〜50代の中年男性が多いと思われてたけど、実は20代をはじめとした若者のAGA(男性型脱毛症)が増加してるぞ!
日本では、およそ1200万人以上の方が抜け毛や薄毛やハゲで悩んでいて、そのほとんどがAGA(男性型脱毛症)らしい!
AGAとは?何歳から?
AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」という病気です。残念ながら、成人男性のハゲの多くは「AGA(男性型脱毛症)」です。また、加齢による女性ホルモンの減少により女性に起こる脱毛や薄毛は「FAGA(女性男性型脱毛症)」と言われています。
AGA(男性型脱毛症)は主に男性にみられる脱毛症で髪が薄くなりハゲになります。遺伝的な要素や男性ホルモンが大きく関わっていて、ヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)の作用によって発症します。
DHTは「5αリダクターゼ Ⅰ型」「5αリダクターゼ Ⅱ型」という酵素と男性ホルモンの「テストステロン」が結合することによって変化したものです。毛乳頭細胞に存在するアンドロゲンレセプターと結びつくと、通常2年~6年維持される成長期が、数ヵ月〜1年で退行期へ移行してしまいます。参考:湘南美容クリニック
日本では、およそ1200万人以上の方が抜け毛や薄毛やハゲで悩んでいて、そのほとんどがAGA(男性型脱毛症)と言われています!
AGA(男性型脱毛症)は、30代〜50代の中年男性が多いと言われていますが、最近では20代をはじめとした若者のAGA(男性型脱毛症)も増えています!
繰り返しにはなりますが、AGA(男性型脱毛症)は進行性の病気です。
- 「自分はハゲではない!大丈夫だ!」
- 「抜け毛が多い気がするけど気のせいだ!」
- 「頭頂部の髪の毛が薄い気がするけど気のせいだ!」
- 「髪の毛が細くなってきたような気がするけど気のせいだ!」
- 「オデコが広くなってきたけど、大丈夫!」
などと放置していると、髪の毛はどんどん減って、抜け毛や薄毛が目立ち確実にハゲになります。
ただし、AGA(男性型脱毛症)は「発症したら終わり」ではなく、しっかりと向き合い治療をすれば予防や発毛ができます。
そもそもAGAとハゲはどう違うの??
AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモンや遺伝が原因の脱毛症です。
また、成人男性にみられるハゲはAGA(男性型脱毛症)が大半です。
AGA(男性型脱毛症)以外には
- 免疫機能の異常やアトピーが原因の「円形脱毛症」
- 髪を結ぶ際に身毛の毛を引っ張る事が原因で発症する「牽引性脱毛症」
- 栄養障害による脱毛症
- ストレスによる脱毛症
などの脱毛症が存在します。
AGAの原因とヘアサイクルの乱れ
AGA(男性型脱毛症)の原因は、ずばり!
- 遺伝!
- 男性ホルモンの乱れ!
- 生活環境の乱れ!
がもっとも多いと言われていて、最大の原因は「男性ホルモンの影響によるヘアサイクルの乱れ」です!
髪の毛って、一本一本寿命があって
①伸びる(成長期)
②抜ける(退行期)
③生える(休止期)
を繰り返してるんだよ!
この①〜③をヘアサイクルと言われているよ!
AGAの予防方法①:薬
AGAの原因は、男性ホルモンが大きく関わっていて、ヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)の作用によって発症します。
DHTは「5αリダクターゼ Ⅰ型」「5αリダクターゼ Ⅱ型」という酵素と男性ホルモンの「テストステロン」が結合することによって変化したものです。毛乳頭細胞に存在するアンドロゲンレセプターと結びつくと、通常2年~6年維持される成長期が、数ヵ月〜1年で退行期へ移行してしまいます。参考:湘南美容クリニック
よって、このDHTを根本的に生成されないようにすればAGAを予防できます。
どのような薬が効果があるのか解説いたします。
予防薬①:フィナステリド(プロペシア錠)
AGAの予防の薬として現在最もポピュラーな有効成分は「フィナステリド」です。日本で一番最初に認可された「プロペシア」錠という薬の名前で広く認知されています。
現在では、ジェネリック医薬品(後発医薬品)も多く流通していて覚えにくいので「フィナステリド」という有効成分の名称で覚えておくと良いでしょう!
主な効果と特徴は
フィナステリド錠のまとめ | |
---|---|
有効成分 | フィナステリド |
先発医薬品名 | プロペシア(ジェネリック医薬品も多数有) |
服用方法 | 1日1回、1錠服用(24時間周期が良い) |
効果実感までの期間 | 3〜6ヶ月間の連日服用が必要 |
効果 | AGAの原因のDHTの元になる酵素を阻害しDHTの生成を抑制する。AGAの予防になる! ※円形脱毛症や女性の薄毛には効果がありません |
阻害できる酵素の種類 | 5αリダクターゼ Ⅰ型:❌ 5αリダクターゼ Ⅱ型:🔵 |
副作用 | 性欲減退3件(1.1%)・勃起不全2件(0.7%) 276例中、9例(3.3%)に12件(4.3%)の副作用報告 |
初期脱毛 | ヘアサイクルが正常に戻る過程で毛母細胞が活発となり新しく成長期に入る毛が多くなると既に休止期にある毛が押し出される数も多くなるため、薬の効き始めに稀に抜け毛が増える場合があります。 |
以上もっともポピュラーなAGA治療薬のまとめです。
最近薄毛が気になってきた方はこの「フィナステリド」の服用から始めるのがおすすめです!予防の効果を実感するまで3〜6カ月ほどかかることも頭に入れて中長期的に服用することが重要ですね!
予防薬フィナステリドのまとめ
- 有効成分の「フィナステリド」はAGAに効果あり!
- フィナステリドを有効成分とする薬で有名なのは「プロペシア」
- ジェネリック医薬品(後発医薬品)も種類が沢山ある!
- 予防の効果を実感するまで3〜6カ月!
予防薬②:デュタステリド(ザガーロ錠)
AGAの予防の薬として最もポピュラーな有効成分の「フィナステリド」よりも1.6倍効果があると言われているのが「デュタステリド」です。日本では先発医薬品の「ザガーロ」錠という薬の名前で広く認知されています。
現在では、「フィナステリド」と同様にジェネリック医薬品(後発医薬品)も多く流通していて覚えにくいので「デュタステリド」という有効成分の名称で覚えておくと良いでしょう!
主な効果と特徴は
デュタステリド錠のまとめ | |
---|---|
有効成分 | デュタステリド |
先発医薬品名 | ザガーロ(ジェネリック医薬品も多数有) |
服用方法 | 1日1回、1錠服用 |
効果実感までの期間 | 3〜6ヶ月間の連日服用が必要 |
効果 | AGAの原因のDHTの元になる酵素を阻害しDHTの生成を抑制する。AGAの予防になる! ※円形脱毛症や女性の薄毛には効果がありません |
阻害できる酵素の種類 | 5αリダクターゼ Ⅰ型:🔵 5αリダクターゼ Ⅱ型:🔵 |
副作用 | 勃起不全24例(4.3%)・性欲減退22例(3.9%)・精液量減少7例(1.3%) 総症例557例中(日本人120人例含む) |
初期脱毛 | ヘアサイクルが正常に戻る過程で毛母細胞が活発となり、薬の効き始めに稀に抜け毛が増える場合があります。 |
上記に記載した通り、
「フィナステリド」はAGAの原因物質であるDHTの生成に必要な5αリダクターゼ酵素のⅡ型に効果がありますが、「デュタステリド」はⅠ型とⅡ型の両方を阻害することで、「フィナステリド」よりDHTの生成の抑制が強く増毛本数が1.6倍との効果があると注目されています。
「デュタステリド」も予防の効果を実感するまで3〜6カ月ほどかかることも頭に入れて中長期的に服用することが重要ですね!
予防薬デュタステリドのまとめ
- 有効成分の「デュタステリド」はAGAに効果あり!
- デュタステリドを有効成分とする薬で有名なのは「ザガーロ」
- ジェネリック医薬品(後発医薬品)も種類が沢山ある!
- 予防の効果を実感するまで3〜6カ月!
- 「デュタステリド」はフィナステリドの1.6倍の効果がある!
AGAの予防方法②:シャンプー
結論から言うと、普段使うシャンプーは髪や頭皮に優しい天然由来のオーガニックシャンプーを選びましょう。
稀に泡立ちが良いシャンプーに石油系の界面活性剤が入っていますが、界面活性剤は髪も地肌も傷めてしまう危険性があるので、おすすめできません。
また、洗髪の際は指の腹で優しく洗うように地肌をマッサージするようにして爪で頭皮を痛めないようにすることが大事です。洗髪後は必ず髪をよく濯ぐことが大事です。シャンプーやトリートメントやリンスが洗い残しは、頭皮に炎症が発生したり、毛根の詰まりによって育毛剤の効果が弱まることがあります。
AGA予防の為のシャンプー選びのポイント
- 弱酸性のもの
- 石油系の界面活性剤が入っていないもの
- 天然成分のアミノ酸系洗浄剤が配合されているもの
シャンプーを使用する時に気を付けること
- シャンプー前に髪をやさしくブラッシングをする
- ぬるま湯でしっかり髪を濡らす
- シャンプーを泡立ててから使用する
- 指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗う
- シャンプーやトリートメントやリンスはしっかりすすぐ
- 髪をしっかりと乾かす
先ほどご説明したAGAの予防薬のようにシャンプーが根本的なAGA予防にはなりませんが、頭皮環境を良くすることでAGA予防薬の効果を最大化することは可能です。正しいシャンプーの使用方法を今一度確認することが大事です。
AGAの予防方法③:食べ物
AGAを予防するためには治療薬により根本的な原因であるDHTの働きを抑制することが大事ですが、髪の素となる栄養素を摂取することもAGA予防では必要不可欠です。
- タンパク質
- ビタミン
- ミネラル
- 脂質
などは髪の成長のために必須の栄養素ですが、AGA以外の健康維持のためにも必要不可欠な栄養素なのでバランスの取れた食事を心がけるようにしましょう。具体的には、AGA対策に良い食べ物には、次のようなものがあります。
AGA予防におすすめの食事 | |
---|---|
肉、魚、卵、大豆製品など 良質なタンパク質を多く含む食品 | 髪の主成分であるケラチンの生成に不可欠 |
緑黄色野菜、海藻類、ナッツ類など ビタミンB群、ビタミンC、鉄分、亜鉛が豊富な食品 | 髪の毛の成長を促進し、頭皮の健康を維持する |
サバやイワシなどの青魚、ナッツ類など オメガ3脂肪酸を多く含む食品 | 頭皮の炎症を抑え、血行を促進する |
わかめ、ひじき、昆布などの海藻類など ヨードを合んだ食品 | 甲状腺の働きをよくして髪の発育を促す |
大豆製品など イソフラボンを含む食品 | 女性の薄毛対策に効果的 |
一方で、糖分や脂質が多い食べ物や塩分が強い食事はAGAを進行させる要因となります。普段からジャンクフードや甘いものなどの刺激物を好む方は注意が必要です。
AGAの予防方法④:育毛剤
育毛剤や発毛剤などがドラッグストアに並んでいたり、ネット通販やSNSで多種多様の育毛剤や発毛剤の宣伝をよく見ますが、「髪が生える!」「薄毛や抜け毛が治る!」謳った市販の育毛剤や発毛剤には科学的根拠が乏しいものが多いと感じます。
結論から申しますと、AGAの根本的な予防や治療になる育毛剤は、発毛促進の「ミノキシジル」を多く配合しているものを選ぶようにしましょう。
ただし、「ミノキシジル」は血行を良くして発毛を促すものであり、抜け毛を減らすことはできません。
よって根本的な予防を目指すのであれば、前述した「フィナステリド」や「デュタステリド」などの予防薬と併用することで下記の要領でAGAの予防効果を最大化することができます。
「フィナステリド」や「デュタステリド」などの予防薬でAGAの原因であるDHTを抑制して、ヘアサイクルを整える。
「ミノキシジル」が配合された育毛剤で結構をよくして発毛を促す
AGAの予防方法⑤:サプリメント
前述した薬や育毛剤に加えて、AGAの予防のためにサプリメントで髪に必要な成分を補ってあげるのも効果的です。
現在、髪に良い栄養素とされているのは
- タンパク質
- 亜鉛
- 鉄分
- ビタミン
- オメガ3脂肪酸
などがあげられますので、サプリメントを購入の際は上記の栄養素が含まれたものを選ぶとAGA予防に最適です。
しかし、サプリメントだけを摂取しても、食生活が乱れているとAGA予防には逆効果です。バランスのとれた食生活を送り、髪に必要な栄養素をサプリ面とで補い、髪の成長に必要な睡眠時間を確保し規則正しく生活することが大切です。
・AGAの原因は、ヘアサイクルを乱す男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)の作用
・「フィナステリド」や「デュタステリド」などの薬で根本的な原因を抑止できる!
・髪に優しいシャンプーを使って、正しい洗髪方法を身につけよう!
・髪に優しい食事やサプリでの栄養補給も心がけよう!
・市販の育毛剤はAGAの予防にならないかも!
・AGAの予防につながる育毛剤は「ミノキシジル」配合のものを!
・予防薬とミノキシジル配合の育毛剤の併用がおすすめ!